ストーブが 音たてている夜更け

みんな 君が悪いなんて
わかっていることです
毎日 毎日 働かないで
自分を 詩人だなんていってる君が
私の肩に 重くのしかかってきて
しんどくなることも
度々のことだったのです

それでも 私は 君の傍らで
生き続けてきたのは いったい
なぜだったのかしらと
そのことを 探す旅が
君との 人生だったと思います

いろいろ 思ってみました
自分の道を 後悔したくないからとか
自分の決断を 否定したくないからとか
自分の生き方を 疑うようなのはまずいからとか
でも どれも違うのです

やっぱり 君と歩き続けたかった
いつも そう思ってきたのです
40年前のあの時 君の中に見つけたもの
そのものに 感動して
君への 一途な思いだけで 走り始めた頃と
何かが 少しも変わっていないのが不思議なのです

何かって 何なのでしょうね
その何かのために 私は 大変なのかもしれません
そんなものが なんにもなけりゃ
私は さっさと 君の傍を離れて
とっくに 歩きだしていました

でも そうしなかった
その何かが 私を 離さなかったのです
君の 傍から 私を 離さなかったのです
だから 私は もう少し
その何かを探して 人生を歩こうとしています
その何かを 言葉で語れるようにしたいなって思っています