隣りにネコ

人生の修養が足りないせいなのかと思ったりする。

心が、あまりにも感じやすく、揺れに揺れて、

浮いたり沈んだり、そのたびに、心も体も疲れてしまう。

天草に家族でやって来て、もうじき33年が過ぎようとしている。

すごく永かったと思うけれど、その間に家族一人一人の大切な人生が刻まれていった。

そして今、私と連れ合いと息子は、何とか生きながらえて、

各々が互いに、静かで、温かくて、ゆっくりしたテンポで、

家族を包む空気を創り上げ、毎日を過ごしている。

そう、それから猫たちがいる。

家の中には、今、私の隣で寝ている「ミッケ」

外には、一番小さな「チャカ」と片っ方の耳が白い「ミーシャ」

しっぽの先が曲がっている「マーシャ」と甘えんぼの「ハーシャ」

それから、赤白の「アカ」、総数六匹。