老人

 

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チビスケの寝姿

老人という言葉には、一般的に暗いイメージがある。

そのためか、高齢者という言葉が、よく使われている。

私もこれまでは、老人というより、高齢者という言葉を多用してきた。

しかし、これからは老人という言葉を見直して、

使っていこうかと思っている。

老人とは老いている人。

はたして老いているというのは、どういう状況なのだろうか。

あらためて、そんなことを考えている。

人は誰でも、この世に誕生して、いく年もいく年も生きて、やがては死んでいく。

老人というのは、通常、生まれてからの道程より、死んでいくまでの道程が短い。

そういう場所に立っている人に、

多くの人は、暗いイメージを持っているのだろう。

私は既に69歳の老人で、これからもそうあり続けて死んでいくというのに

老人である私自身も、その多くの人の中に入っている。

さて、そういうことなら、どうしたらいいだろう。

まず、老人という言葉に正面から向き合ってみよう。

老人という言葉に、自分独自の意味を込めてみることだ。

老人という言葉を、あれこれ、いじくりまわしたら、

何か、新しいものが見えてきたり、分かったりするかもしれない。

「私は高齢者です」とは言わずに、「私は老人です」と、

はきはきとした言葉で、言ってみたいなと思っている。