朝起きると、外が明るい。
しかも、輝いている様子だ。
そこでカーテンを開けてみると、やっぱり、今日は晴天。
さて、どうしようか。
といっても、暇な一日が待っているわけでもない。
それなりに仕事に行き、それなりの仕事をしてくる。
目が覚めて、一日の始まりが、こういう平凡な展開だというのは、
実は、すごいことだと思っている。
ありがたい。
しみじみ、生かされていることを実感する。
こんなことをいうと、「老人」のため息のように聞こえるが、とんでもない。
こうした思いにいきついたのは、「老人」になったからこそだ。
「老人」は、しっとりと露に濡れた若葉のようなもの。
色々なものが見えるようになって、
心の在り様は、何ともすっきりとしてしまった。
もう一度、空を見上げてみよう。
眩しいけれど、目を大きく見開いて、
空の青さに、驚いたりしている。