5月15日、これで三度目の入院。
別に病気が手遅れの状態で
病院を出たり入ったりしているわけではなく、
一つ一つクリアしなくてはいけない状態を乗り越えているという感じだ。
Kはこれまで、病院受診を極力しないで人生を歩いてきたので、
一つ病気が見つかると、次々に見つかって対処していかなくてはならなくなった。
まあ想定内のことで覚悟もしていたが、
傍らにいる私にとって、心身ともにエネルギーは相当必要になる。
ところで生きていくためには、様々な現実に行き当たる。
そんなことは当たり前なことだが、
Kは自分がぶつかる様々な現実の「数」を減らすために、
自分なりの自己中心的な生き方を貫いてきた。
Kなりの生活スタイルを創造しながら生きてきたということだが、
そうなれば、当然一緒に生きて来たパートナーの私が、
やらなくてはならない仕事が増えていく。
その一方で、私には絶対にできない、
まさにKにしかできないことがいくつもあって、
それに支えられながら、私も歩いてきたのは当然のことだ。
永い永い共同生活だった。
そんなKは、今、病院にいて、明日、月曜日には手術に挑む。
ちょっぴり恐ろしい。
担当する外科医と麻酔医との腕一本にかかっているから。
入院のする時、「同意書」というのに本人も私もサインはしたが、
ミスは絶対に御免被る。
あくまでも医師たちに神技を求めてやまない。
大事なKと、もうしばらくは私と一緒に歩いてもらうつもりだ。
そんな願いを神に祈り続けている。
聖書も読まなくなったし、教会にも行かなくなった私を
神が赦してくれると勝手に思っている。
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