緊急事態宣言

始めから、わかっていたなと思うほど、安倍政権の無能ぶりは際立っている。

とはいうものの、日本国の最高権力者である以上は、やるべきことはやれよと思う。

安倍晋三という男が、日本国の政権を担ってきて、七年余りが経ったなんて、

そんな政権下で、貧乏な暮らしをしながら、ここまでよく生きて来たなと思っている。

それは一方で、私が政府批判もしないで、

おとなしくひたすら仕事をし続けてきたから可能だったとも思う。

何か目立つような発言をしたら、日本の西のはずれの地方都市の

県立高校の臨採教師など

ぜったいに勤め続けることなどはできなかっただろう。

昨日、この国は「緊急事態宣言」を延長した。

コロナウィルス新型肺炎の感染者が、水面下で膨れ上がっているにもかかわらず、

相変わらずこの国は、感染の有無を確認する検査を適切にしようとはしない。

もしかすると、人口の粛清をはかろうとしているのかもしれない。

いつどこで、名も知らぬ誰かが死のうと生きようと、

俺の知ったことかと、この国の権力者は、まじめにそう思っている。

だいいち危機管理など、どうやったらいいのか、

皆目わからないというのが、本当の所だろうと思う。

優秀な人間という言葉があるが、

こういう人は、いったいどういう中身を持っているのかと考えてみる。

例えば、国の中枢には、国家公務員試験をパスした優秀な人たちが集まり、

いちいちこの国が直面する課題に対して、

日々、それらを解決すべく奮闘しているらしいが、

こうした疫病感染という現実を目の前にして、

彼らの能力には致命的な何かが足りない。

その何かが、私が生まれ、生きてきた日本国の重大な欠陥だと、

私は若い頃からずっと思ってきた。

この国はこれから、今以上に壊れていくだろう。

それはもう、どうにもならないくらいに。

果たしてそこから新しい何かが生まれるのか。