明日が最後の授業

県立工業高校での、一年間の非常勤講師がやがて終わる。

辞令は3月29日までだが、最後の授業は明日だ。

昨年の4月から、目の前には120名、いや実際は、

週一時間だけ担当した一クラス28名がいたので、

およそ150名の生徒たちと、一緒に勉強した。

新年度が、どうなるのか全く分からない。

臨時採用の「教師」なんて、浮草のようなもの。

どこにどう、流れていくのか、風まかせ、水の勢いまかせだから。

その一方で、自分の年齢だって、もう67歳。

限界だなって思う。

でも、生きていかなくてはならないから、

やれるところまで、やるしかない。

さて、たった今のことだけれど、SNS情報。

高齢者の犯罪が増加しているという。

軽微な犯罪で、刑務所に一年とか二年とか入り、

出所するとまた、再犯を繰り返してしまう。

じつは、孤独な老人たちが、刑務所に自分の居場所を見つけて、

年金をもらいながら、暮らしているというのだ。

老いるというのは、やはり楽なことではないなと思う。

日本という国は、人間の命とか、人間の一生とか、

人間について、あれこれ想像していくことが、まったくできない。

そういう国に、生まれ育って、今日まで来たが、

これから後どれくらい、生きていくことができるだろうか。