すっかり秋・・・

 なにかこう 秋の気配に包まれてはいるけれど

 その中で 生きている自分を思いながら

 不思議な気持ちになっていたりする

 生きているという実感は 

 充足感でもあるけれど 

 命の終わりを かなり確実な手ごたえで

 感じることでもあるから

 それで もわっとしたあつみのある思いに

 満たされているのかもしれない

 不快だとか 恐怖だとか そんな思いとは無関係だ

 窓べりに机を寄せ 蛍光灯の灯りが

 白々とした中で 孤独であることがおもしろい

 ネコが 膝の上で 眠っている