深夜になるけれども・・・

忘れていたようだ 本当に 驚くほどの私の情熱を
喜びにつけ 悲しみにつけ 私は言葉を真っ直ぐに紡いでいった
私は 一人の女として どう生きてきたのかという問い
これからを どう生きていこうかという問い
定時制高校の教師として いつも 満たされぬものを抱え
自分の居場所を探し続けていることから 
目を離してはダメだったのだ
今日は それが 裏山の雨に打たれた赤土のように
ぽろぽろと 静かに崩落していくのを
何となく感じとってしまったんだ
絶対の幸福なども 絶対の平安なども ないのだから
やっぱり 自分の本当の思いを 言葉にして紡いでいこう
それが 生きるということ
それが 女として生きて やがて 命を終えるということ・・
その日まで 言葉を もっと言葉を 紡いでいこう