「独りで・・・」

朝方 目が覚めたから
炬燵で眠る

窮屈だったから
炬燵で眠った
手足を伸ばして
炬燵で眠った

ネコがついてきて
炬燵の周りをうろうろしていた
私は独りで炬燵に眠った
肩がさむい さむい

でもそのまま
いつか 炬燵で眠ってしまった
ネコはどこかへ行ってしまった




「記録だ ワッショイ」

記録する ワッショイ
記録だよ ワショイ
何だか そんな掛け声が湧いてくる
ワッショイ ワッショイ

毎日の この貧しい暮らしを
記録するよ ワッショイ
毎日の 喜びも悲しみも
つぶやくよ ワッショイ

夕べの御飯も
今朝のあったか牛乳も
記録だ 記録だ 
おいしかったとか まずかったとかさ

私には こんなことしかできないさ
生きてきた足跡と
残された足跡の記録を
掛け声かけて 記しておこう

ユメを捨てたり 諦めたりさ
たくさんの悲しいこと 記しておこう
その合間に見つけちゃった幸せのことだって しるしておくさ