(古典の創作者たちを想う)

例えば、1362年か1363年かの
そのどちらかに世阿弥が生まれているらしい
今から、649年か648年も昔のことだ

私が生まれたのだって、今から59年前のことだから
私が生まれた時点でも、
590年とか589年も昔のことにさかのぼる

決して数の遊びをしているわけではない
100年単位の昔のことを
でき得る限り確かなイメージでつかめないかと
そんなバカなことを真剣に思ったりしてしまうのだ

こういう感覚は
若い頃から全く変わらない
だから私は古典を読み始めたのかな

学問への探究心は人一倍だが
その元には天性の「想像力」が働いている
不思議にあの頃の心地よさが忘れられない
懐古趣味は大人ばかりではなかったと思う