心に思ったことをしゃべろうとすると、「主語がない」などと時々いわれる。
そうか、それなら当分、喋るのをやめてみよう。
実は私の周辺は、基本的に言語障害の人ばかりだ。
言おうとすることの半分も聞こえなかったり、そこで「聞こえないよ」と反応すると、
「それならいい」と答えて、もう喋らなくなる。
そのためか、私は言葉にならない声を捉えることの大切さを痛感してきた。
でも、そういう時の当の相手はそれほど寛容ではない。
だから、倒置法で喋ったり、そのことはすでに喋っていたはずだからいわないとか、
そんな事情で「主語のない」会話をしてしまう私に、イライラするのだろう。
会話が苦手、会話が不能。そんな人ほど、ゆっくりした会話ができない。
それもいい。もう、しばらくは、しゃべらないと思っている。(2018.2.17)