あと 一か月だ・・

 人間は 結局 馬鹿なのだろう

 そこには もちろん 自分もいるけれど 

 それにしても 度を越した馬鹿たちが 大金を持ち 強大な権力を持っている

 「心」などというものが あるとすれば

 そんな彼らの「心」とは どんな姿かたちをしているのだろうか

 例えば 目の前に 空腹で倒れている人がいるとして

 その人が 倒れているのは 実は 自分の悪政のためだったと

 自分ではわからなくても 他の人が そう教えてくれたとして

 それでは どうするのか とりあえずは さっそく

 倒れているその人を 病院に運び 治療を施し

 さらに 他の空腹な人々を救出するべく

 政治を別の方向へ向かわせようと はたしてするのかということだ

 いや 決して良い方向へとは動かない

 それでころか 倒れている人は やがて死に

 次から次へと 死者は増えていき

 それでも 食べきれないほどのものを自分の所にため込む人間が

 もっともっと 食料をため込んでいけるように

 政治が 加担してゆくことは明らかなのだ

 それも もう黙認できる段階を とっくに過ぎてしまっている

 現状に即して言えば たかだか 安倍政権などという

 狂気の集団に 次々にやられていくのを 見過ごして 自分だけが

 かろうじて 今日を 明日を 生きとおせるなどという自信はなくなっている

 人間は 限りなく馬鹿だが 究極のところで 

 自分の心が 腐っていこうとすることじたいに

 耐えられなくなるという 心の動きのようなのものが 残っているのかもしれない

 あと一か月だ 私は 今の仕事場に一区切りをつけたいと

 切に思っている・・・