2016年1月1日・・・

 おいしいものは、たくさんはいりません。

 暖かい部屋だって、寒くて震えあがるほどでなければ大丈夫です。

 ジャンパーを着て、マフラーを巻き、古い一台のストーブの前には二匹の猫が座っているすぐそばで

 こうやって思いが素直に綴っていけるのなら、これ以上の幸福はないのです。

 これから年賀状を書きます。一枚一枚、ついこの間買った、赤いプラチナの万年筆で、丁寧に書いていきます。

 万年筆で、文字を書くのは久しぶりのことで、結構大変なのです。

 万年筆の特徴を感じながら、それに合わせて、謙虚な思いで字を書くのです。

 思えば、文字を書くって、なんて素敵な行為でしょうか。

 心の中の思いを文字にして、紙の上に、一字一字刻んでいくのですから、静かな心でそれに臨みます。

 書くことで心の中の思いを知り、その記録は、また新たに自分の思いを育てます。

 キーボードを打つのではなくて、万年筆で一字一字、文字を書いていくことを大切にしたい・・・

 そんなことを、思っています。