午後2時 某所でAさんと会う。
永く外に出ることができないままの人。
その人に「迷惑をかける人生を歩いて下さい」といった。
そうして外に出るためのゆっくりした手順をふんで、
煙草代を稼ぐことから始めてほしいといった。
「迷惑をかける」云々の話は、つい少し前に
彼が社会へ出ていくために人に支えられることを、
「迷惑をかける」と表現したからだった。
迷惑をかけないで生きている人などいない。
それなのに、迷惑をかけたくないと彼は思っている。
そして私自身も思っているのだ。
だいたい「迷惑」とはなんだろう。
これについて考えることは
あまりに奥が深いが、
これから折に触れて考えたい。