(南の島通信)6

安倍晋三などという際立って愚かな宰相が、今、日本の権力のトップにいる。
彼の政治的な思惑通りに、すべてのことが動いているとしか思えない状況が、次々に起こっている。
日本に暮らす人々(いや、今や海外に暮らす日本人にとっても)の命の安全や、日々の暮らしをどのように守っていくのかなどについて、全く関心がないどころか、その破壊の上に展開してゆく現在の日本の政治的な、社会的な状況は、目覆うばかりだ。
いやもう、そんなひまさえない。日々一刻一刻、命の危機が迫っているような深刻さだ。こうして文章を書きながらも、何とかしなくてはいけないのに、どうしたらいいのかと、堂々巡りの感情をどうすることもできない。

理不尽な出来事が、次々に起こっている。権力の腐敗が追求されない。沖縄では基地反対を訴えて行動する人々に、権力の意にそって、権力の末端の人間達が、暴力で襲いかかる。
日本国憲法に照らして、一票の格差を是正させようと、裁判を起こした人々に対して、憲法はともあれ、訴えは棄却が正当だと、裁判所が決定を下したりする。
福島の原発事故は4年が経って、とりわけ子どもたちの甲状腺がんの増加についてなども、ほとんど公にはされないままだ。
何より、福島が置き去りにされたまま、鹿児島の原発は再稼働されるというし、それ以外にも、再稼働の予定は次々にあるらしい。

そうして新聞やテレビは、こういう日本の現状をまるで何事もなかったかのように報道しない。

ことは、安倍晋三一人ではない。まるで雪崩を打つように、多くの者たちが、日本の崩壊へ舵を切っていくことに加担するという状況なのだ。政治とはこうなっていくのだ。一人一人の良心など、無力なのか。
一人の宰相がバカであればある程、雪崩は必然なのかとさえ思うような、日々の日本の現実なのだ。
いや、だが舐めてもらっては困る。人間をふみにじる者に対して戦おうとする人々の戦列に、私も参加してゆく。そう心に言い聞かせながら、名実ともにその時を迎えるまで、この心を日々強めていこうと思っている。