結婚式にいってきた・・・

結婚式に行ってきた。
住んでいる所から2時間もかけて車に乗り、都会のあるホテルでそれは挙行された。
二年だったか、三年だったか、一緒に仕事をした若い事務職の青年が
結婚式の案内状を送ってくれたのは、もうずいぶん前のことだった。
その少し前に、別のあるところでたまたま出会い、
結婚するので、よかったら出席してほしいといわれて、
その表情がなんともよかったので、行こうと思っていた。
二人の友人と一緒の車で、会場到着は十二時少し前、久しぶりの出席だった。
地下の駐車場に降り立ち、そこから結婚式会場へエレベーターで上がる。
皆、思い思いの正装で歩いている。
同じ階でふた組の結婚式が行われるようだ。
各々が百五十人くらいの集客規模か。
きれいな会場だが、人が多いなと思う。
あらためて「結婚式」って、なんだろうと思った。
そうだ、こんな思いが浮かんできたのは、式がもう終わりに近くなる頃だった。
人間同士のつながり方が大きく修正される結婚という儀式。
こういう見方で、結婚式を見つめ、その場に居続けたのは初めてだ。
友人の若い青年と、連れ合いとなった可愛らしい女性の姿を見守りながら、
私の意識は奇妙に覚醒していた。
人生の旅路を、共に歩いていくという二人が幸せになりますように、

そんな祈りをつぶやきながら、人間が生きていくということを考えていた。