永遠の虚構

 2011年3月11日、東日本大震災が起こって、

 福島原発が取り返しのつかない事故を起こし

 それからも、次々と犠牲者は後を絶たないというのに、

 そういう日本国に どういう未来が考えられるのかという、

 避けて通れない課題を なかったことのように通り過ぎていくのが 

 今の日本国です。そして 学校という場所です。

 子ども達の将来は等と 白々といってはいけないのです。

 子どもたちを まず できる限り被ばくさせないように

 そのことを 常に念頭に置きながらしか

 子ども達の未来を語るなんてことは 考えられるものではないのです。

 そういう前提のない どのような話も信用しません。

 でも、実際には 原発事故などなかったことのように

 全てのことは動いています。

 永遠の虚構が、毎日のように繰り広げられているのです。

 そう、では、おまえはどこにいたのだと、

 何事もなかったように 人々が語っている時

 おまえは どのように答えたのだと、

 私の中で 別の私が問いかけるのです。

 そう私は、自分の立っているところを

 もういい加減 見極めなくてはなりません。

 自由という問題が 真実という問題が

 なにかこう 悲しい叫びのようにして

 心の中で こだましているようなのです。