息峠焼(いこいとうげやき)

13日の日、台風の名残で散々だったはずの窯出しが

どうなったのかと 友人の窯元の所へいってきた

天草では いちばんの腕だと思うその人は

相変わらず 悠然として

今回はやらなかったんだといった

結婚式の引き出物の注文が入ったからね

といいながら その品物を見せてくれた

相変わらず いい感じなのだ

それと同じ上薬のぐい飲みが

これまたいい感じなのだ

これなら 楽しめるよという彼の言葉に

三つ買うことになった

飴いろの ぐい飲み 一つは連れ合いに

もうひとつは息子に

連れ合いと おそろいのは自分のとして

いい買い物をしたなと いい気持になった

自然の中で 焼物を焼く友人

あいてが気づかないくらいにゆがませて

表情を出せるようになったかな

年とって そういうことができるようになった

・・・いいな 

夜中に窯に火が入っている時は

森の精霊が きっと遊びに来ているようなところ

それが友人の工房 息峠焼