目の前の子たちは・・

 最初に駆り出されるだろう きっと

 競争率がそれなりに高い

 自衛隊へは 入れなかったけれど

 そんなこともいってられなくて

 どんどん死んでいけば 

 どんどん他国の人を殺していけば

 そんな任務に就かされるのに

 学力も何もない ただ コマとして

 戦争でもうかる死の商人たちの役に立って

 死んでいくだけだろう

 徴兵なんて この国の権力者には

 なんていうこともない

 憲法なんて なんのそのだ

 貧困で 学校からははじかれ続け

 やっと 入学して 自分の居場所を見つけた

 夜間高校の生徒を 前に

 死なせない だから 人間について 

 命について 考えようぜ・・・ていうだけだ

 でもさ 聞かない こっちの話

 携帯が 手から離せず

 ラインだか何だか知らないけれど

 すっかり依存症になっちゃってて

 それもこれも 全部 権力の仕掛け

 貧しい親たちは 子どものために

 携帯代を 無理して払ったりもしているのに

 こっちの話なんて聞かない

 何にも思わないで 何にも知らないで

 気付いたら 戦争に行かされるなんて

 絶対に 許しちゃだめだから

 だから しゃべる この国の壊れ方を

 見つめてみろって 戦争反対 絶対にやっていこうぜ

 お前らを 失いたくないから そういうの

 絶対許したくないから

 戦争で 大儲けをするやつのために

 戦争ができる国にしてしまったこの国の権力者に

 ノーをいい続けるから

 それしかできない 無力な「先生」だけど

 ノーといい続けるからね