朝 2人で歩く・・

 

 昨日 下のうちから回覧板が来た

 だから 今日は 上の家に持っていく

 連れ合いとふたりで 坂道を上っていった

 我が家から見える家が それかと思ったら

 全く違う もっと上に 二軒の家があった

 最初の家には 表札もあったので

 そこへ入れようとしたら

 どうもおかしい 住人の気配がないのだ

 その隣の 少し奥まったところに もう一軒あった

 そこが目的の家だった

 最初の家は 年老いた夫婦の家らしい

 だから もう住人は亡くなっていないとのこと

 とぎれとぎれの情報で 話のつじつまは合ってしまう

 「・・・家」のお墓さえ すぐ近くにある

 目の前の景色は もうたとえようがない

 神が準備してくれていた 大自然のただ中

 鶯が 競い合って鳴く

 水が入った田圃もある

 高地は 水がいいから 米がおいしいと聞いたことがある

 でも 暮らすのは 大変そうだ・・・