怒鳴り散らしたりしていると
まるで 一人語りの台詞のようだ
ダメな息子へ どれほど愛しているかと
どれほど 愛してきたかと
わめき散らしてしまった
暮らせないのは 父親の血だと思う
でも 暮らせない人間は 違う能力と役目がある
その能力と役目が
社会の中で 居場所をみつけられない限り
無気力で 自己肯定できない人間にさせられて
ますます 追い詰められて この世を
後にするしか方法はない
さらにいえば いやむしろこのことが重要だが
暮らしべたな 違う能力の人間の
存在の意味が 理解できず
その力が受け入れられない社会こそは
今の日本の 気が狂っているとしかいいようのない
権力者が選ばれ 君臨する状況そのものだという確信
ああ久々 このところ続いている わめき散らしは
一人の女の独白として 台本に書きつけよう
