眠る時間が来ました・・・・

仕事を終えて、帰宅は夜の十時近くです。

それから、あったかコーヒーを家族が入れてくれて

軽くお菓子などをいただきます。

今日のお弁当は 息子が作ってくれたてんぷらでした。

きびなごと、シイタケと、竹輪と、カリフラワーなどのてんぷらです。

からっとした仕上がりで おいしかった・・。

私のために 独りで一生懸命作ってくれました。

それを昼に息子と二人で食べて、お弁当にも同じおかずで

詰めさせてもらって 私は仕事に出かけていったのです。

その息子が 私が帰宅すると、二階からそっと降りてきて

夕食時に悲しいことがあったと伝えてくれました。

泣いていました。

悲しい原因を作ってしまったのは連れ合いです。

連れ合いからの謝罪のメッセージが机の上にのこされていました。

それを息子も読んで 連れ合いの悲しさがわかったのです。

それから今日また、80歳を過ぎた祖母の世話をしてくれた様子も

語ってくれて、おばあちゃんの衰えを肌身に感じて

それも重なって 息子の心は 悲しみでいっぱいになったのです。

「ありがとう」と心から伝えました。

それから連れ合いの分まで「ごめんね」と伝えました。

そしたら、もっと悲しくなって泣いていました。

「おかあさんがあやまらなくてもいいよ」って、

目頭を押さえていた息子です。

いろんな才能があるのに、仕事がありません。

だから、暮らしの重荷を

私だけに負わせてしまっているということもあって

それも悲しくなっていたのです。

彼は、小中高と「いじめられっ子」でした。

優しい子は生きられなかったのです。

これほどの優しさを持った青年を

私は知りません。人ごとのように言いますが、

私は息子の天性の優しさを

そういう資質を持たせてくれた神に深く感謝をしています。

人間の持つ最高の美徳は「優しさ」だと、

それを息子は持っていると最近なお一層思うのです。

その息子を、理解せずに来てしまったことだって、

もちろん私だってあったのです。

この国の「闇」を想いながら、めげそうになる心を

なんとか 立て直して眠ろうと思います。

帰宅してすぐ、息子が入れてくれた温かなコーヒーの味を

今、思い出しつつ、息子に渡せる「未来」をどうするのかって

いろいろと、自分に問いかけたりしています。