緑の山々に囲まれて

田舎の衰退は なるべくしてなることだと思います
どこもそうかどうかは いえません
でも 私が暮らしている島は 仕事がなくて生きられないところです
選ばずに 何でもやればいいと云う人がいるけれど
何でもやろうとしても 数があまりに少ないので
面接にいっても いいたい放題のことをいわれて
退散してくる若者も少なくありません
そんなふうにいうと 今度は企業誘致ができないから
仕方がないと云うひとがいます
それができなければ 初めから諦めるしかないと
そういう論法なら 田舎は 年寄りが死んでいけば
おのずと解体してゆくことになるのでしょう
それにしても この田舎に
都会から家族ともども戻ってきて20年余りが過ぎてゆきました
でも 現状はますます厳しくなって
例えば息子は この島で求職しつつもまるで仕事はなく
その一方で この島を出ていったとしても
独立して暮らすことができる状況を
作り出せる現実は見えてきません
田舎は 使い捨てられる運命にあるというのでしょうか