詩を読む・・・

字数にして わずかなものです

その中に 心があり 時があり 

刻まれた足跡が見えるのです

あら 恥ずかしや 何も見えなくていいのに

詩人は そんな風にいうものですが

その詩が 人の心に沁み入って

その人が 生きる糧になるならば

相変わらず 小さな声で呟くしかないのです

それが 詩人の運命で 

それが 詩人の生きてゆく道なのですから

詩を読む私は あなたの詩を

受け渡すのだけのこと

ただ 声に出して 読み聞かせてゆくだけのこと