K君と二人で久しぶりに冬の海辺に行きました
そこは昔 その島の女たちが
海外に出て行った浜辺だと聞いています
海外に出稼ぎに行った女たちが
故郷を離れて さびしさを胸に抱えて
陸地を後にしたというその浜へ
二人で 久し振りに行ったのです
さて 海岸へ降りて行こうとして
急勾配の石の階段の
あと少しで砂浜につこうというところで
ころんでしまいました
あーあ・・・です
下は石ころだらけ そこにころんと
行ってしまいました
いつかやってしまいそうな 予感がしていたのです
田舎に来て 車ばかりの暮らしを
ああ いい加減何とかしなくてはと
思っていたところでした
歳をとったからとか
そういうことも言えはしますが
田舎の空と 田舎の海と 田舎の空気と
仲良くゆっくりと生きてこられなかったことの
証のようなものです
でも 私だけのことではなく
田舎にいて 田舎として生きられない
これは 田舎が根元のところで
壊されているのだとも やっぱり思います
それはそうと 右の頬にあざを作り
私は じっと しています
あーあ 足で大地を踏みしめることを
忘れてしまっていたことが悔やまれますが
神様が それを教えてくれたことに
今は しみじみ感謝なのです
それにしても 怪我をするなんてことは
いつ起こってもいい事です
そのことを 体感して
からだと心が 日々何とか保っていてくれたことの
偶然を 自覚・・・・・
人の肉体など なんとも華奢なもの
そんな体を いたわることは
大自然への感謝 いえ 私は神への感謝を
毎日 思いだすことなんだと
改めて悟ってしまいました