泣く・・・

車の中で 思い切り泣く

雨模様の 両側に深々とした

木々を見ながら

たっぷりとした原生林の深緑の道

生きていることが 悲しくなって

毎日暮らしていることが きつくなって

なんだか オイオイと泣いてしまった

突然疾風が襲って

私のからだが巻き込まれ

空に吹きあげられてしまったら

すべては おしまいになるかしらって

そんな想像が 本当のようにな感じられる

誰もいない道を ただ 走る

誰もいない道を走って20年が過ぎて

今私は 一人の老人になって

自分の人生の道を

そこに重ね合わせた

大昔からつながっている豊かな自然も

ただ誰もいない道だったのかもしれない

誰もいない道を ただ走ってきたわたし

まだ 走るのかしら

もう 悲しくて走れないのに・・・・