希望 ・・・・

 久し振りに 学校公演の劇団がやってきた

 十数人の団員が 所狭しと 体育館の舞台で奮闘している

 『ノートルダム物語』

 時間は 二時間にも満たなかったが

 役者たちの気迫が伝わってくる

 一人ひとりの誠実な 役作り そして動き

 ミュージカル仕立てのわかりやすい作品構成だ

 「ばけもの」と呼ばれる 醜い風貌の主人公と

 彼を取り巻く 流浪の民 ジプシー

 社会的に 徹底的に差別されてきた人々が

 舞台の上で錯綜するが

 最終的に テーマは「愛」

 人間の究極のテーマ そのものだ

 昼間見た公演の余韻を 

 夜が更けてもなお 心に残しながら

 役者たちの 今日の あの舞台が 

 決して 「希望」だけは捨てないでほしいという

 わたしへの メッセージのような気がしてならない・・・