帰宅したら 子猫とK君が遊んでいた
平和な景色だった
こういうのでいい
こういうのから すべてが始まっていいはずだ
K君は だから詩を書き
だから 絵を書く
その上 流木で大きいのから小さいのまで
家具をこしらえて 10月には
展示会で これが売れたりして
実は本人が一番驚いたりしている
それで手に入れたお金で
2人で 食事をしたり
映画を見に行ったり そんなことをして
わたしたちは 今日一日の喜びを感謝しながら
明日は 誰かのために役に立てる仕事もしようって
考えたりする
こんな時代に 自分たちのことばかり考えるなよ
心のどこかで そんな声がささやくことがあるけれど
今夜は 花の金曜日
だから 許してもらおう
貧しさの中でね
いつまでたっても「真理」はどこ?
なんて言い続けながら
歩いてきちゃったわたしとK君の
昨日から今日の一歩を
大事に思いながら
ここまで支えてくれた人たちに
感謝しながら
わたしは 無心に
花の金曜日を喜んでしまっている