独り芝居

日曜日 髪を染めた

美容室に行って、髪を染めたよ
白髪が多かったので、ほぼ金髪になった
明日は学校勤め、目立つなって思うけど
でも ふっと心が晴れた

昔、三輪明宏が言った言葉を思い出すよ
髪型、髪の色、服装、どんな色の
どんなかたちでも その自由がなくなったとき、
世の中は、おかしくなってゆくって

戦時中の不愉快な時代を
くぐりぬけてきた人の言葉は重いよ
三輪が歌った「祖国と女たち」という歌で
私は「従軍慰安婦」という言葉を初めて知った

そんな私は
こんな厭な世の中になっても
ただ黙々と学校で講師をやってる
その日の生計を立てているよ

私は、お上に楯突けない公務員
仕事にありつけているだけでも
良しとして今日も生きてるよ
でも もうそろそろ立ち上がろうか

家族が飢えないようにって
その意味を重大だよ
そうだ だから私は仮面をつけよう
しばらくの間 この国が人間の生きられる国になるまで

私は仮面劇をやりながら お上に楯突いていこうか