永く学校現場で働いてきて、今年のようなことは初めてです。
いったい何のことかと言えば、一月の末で仕事の区切りがついて退職したのです。
産休だったS先生の代わりに働いて、
昨年の五月二十一日から、今年の一月二十四日までの勤務だったのです。
高校に勤めていた私にとって、その年度の終わりの三か月は忙しさの極みでした。
それなのに今、仕事を辞めた日からほぼ一か月が経って、
私は時間に拘束されることもなく、自由気ままに暮らしています。
その一方で、実はこの一か月、
重要な出来事が、次々に起こったということでもありました。
まず、連れ合いの病気が、色々判明してきてしまいました。
もともとは、昨年の十月の末に気になる症状が出て、一週間ほど入院しました。
その後退院して、しばらくしてから外来受診すると、
念のため、もう少し詳しい検査をと言われて、検査その一に挑みました。
なんと、その折に、病気の元が発見されたのです。
そこで、さらにもう少し詳しくということで、検査その二に進むことになったのです。
検査その二は、いよいよ病気の治療という態勢に入ったことを意味するのですが、
検査その二で、何と、またまた新しい病気の元が見つかってしまいました。
そうなれば、病気の元が他にもないかと、検査その三に進むことは自然の流れでした。
それから、検査その三が無事に終了すると、
今度は病気の元が、もう一つ発見されてしまったのです。
というわけで都合三か所、病気の元が見つかってしまったのですが、
いずれもまだ早い段階のもので、それほど進行していないということです。
ともあれ、きちんと向き合おうと思っています。
いずれにしても、病気から逃げるわけにはいきません。
生きることから逃げ出せないのは自明のこと、
だから、病からも逃げるわけにはいかないのです。
最も私は、連れ合いその人ではありませんが、
ずいぶん永い間一緒に生きてきた同志です。
その上、この私も、三十年も前に、同じような病気をやって、
一通り苦しんできたのです。