暗闇の午後

梅雨の日曜日、午前中はすこし晴れていたのに、
いまはもう、空はどんよりとして暗い。

古い借家だから、天気の良い日も部屋の中では灯りが必要な家。
だから、一層暗さが際立つ。

こういう日には、考えごとをするのが一番いい。
静かに、黙って、頭の中で、言葉を巡らせてみる。

生きているのだから、考えるというのは当り前のこと。
その種は尽きないし、目の前には、いくつも考える材料はある。

だが、今はもう、こんなひどい国の状況を嫌でも見せられているのだから、
やはり、考える課題がそこに絞られていく。

こういう事態の中で、自分がすべきことは何か、
何ができるのかと、何度も何度も自問自答している。