わかっている。
でも、ネットから離れられなかった。
そうだ今の日本は、意外でも何でもない。
こうなることは十分に予想された。
あまりにでたらめな総理大臣の暴走を止めることができない国。
その様子が、色々な言葉で、色々な方面から表現され
ネットにあふれている。
自分を押し出さず、周りに気配りをし、
その中でドキドキしながらくらしていくことを良しとする空気は、
立ち止まって考えようとする人、あるいは異議を申し立てる人を
躊躇わずに攻撃する。
同調することを迫るこの国の中で、永い間暮らしてきた。
暮らしていくということは、ずっとそんな状況の国と
付き合っていくということだった。
矛盾する話を、ぐっとこらえて妥協したこともたくさんあった。
でも、これだけはダメだという所で立ってきたということだ。
その一つ一つに善し悪しはあるが、
やっぱり自己総括は厳しくなる。
それが心を重くさせ、この国の在り様を隠れ蓑にしてきた自分を
あぶり出してしまうのだ。
どんな些細なことも、心残りにはしたくない。
近頃そんな事を思いながら生きている。
つまらないことも、いくらだってある。
たとえばそれは、茶碗を洗ってしまおうと思いながら
やらないというのはやめて、一連の家事を最後まで
終えて台所をきれいにしようと、
そんな仕事を、やり遂げたりすることもおおい。
やろうと思ったことは最後までやる。
そんな本来の性格が、人生の終わりの方に来て
また芽を出してきたのかもしれない。
さあ、膝の猫を下ろしてから、台所に立とう。
今日は朝から一人なのだ。