南の島通信 11

 定時制高校に勤めていれば、帰宅は遅い。

 若い人と、元気に授業などしてくれば、かなり興奮していて

 そう簡単に眠ることなんかもできない。

 だから、こうして夜更けて ブログを書く。

 この一週間、いろんなことがあった。

 面白いことにも、面白くないことにも、日常の連続の中で

 次々に出会ったけれども、やっぱり一番の関心事は

 この国の、権力の暴走を止めることができないでいる現実との向き合い方だ。

 どうするのだ・・と自問自答する。

 戦争になるぞ・・ともう一度自分に問い掛ける。

 戦争状態とは、ある日突然何かが起こることか。

 突如として起こる暴力的状態のことか。

 もたもた思考していて情けないが、自分の国のことを

 自分がつかめずにいら立っている民衆の一人としての私を自覚している。

 それにしても、自分がなめられ切っていることに、

 耐え難い屈辱をおぼえていたはずなのにだ、

 毎日、事実上の抵抗もしない日が続き、こんなものかと

 その怒りが、じわっと内向していきながら、慣れていくことが怖い。

 人間を、なめきった傲慢不遜な、限りなく愚かな権力者を

 許してはいけないのだ。そして、その暴走を止めなくてはダメなのだ。

 ああ、負けない。心は、負けることはない。

 それだけは、言ってしまえる。

 負けない。

 権力者などは、どうせ、こんなものだなどと、わかったような口調でしゃべり

 絶対に、諦めたりしない。