老後破産・・・

 連れ合いに誘われて  

 朝からネットでみていた

 しばらくみていたけれど 

 なんだかイライラしてきた

 80代の三人の男女が 

 あまりにしんどい老後を迎えている

 各々年金だけで暮らしている

 東京で10万の年金

 秋田で確か2万5千円の年金

 同じく東京で6万少しの年金

 いまさらではない この国の過酷な収奪

 ・・・であることがわかった とか

 ・・・だという結果が出た とか

 などと解説が折々に入るが

 そうだったんですね という視聴者の反応を

 期待しているのか

 これほど過酷な棄民国家に生まれて

 そこで身をさらし続けて生きていれば

 ほんの少しの想像力で 

 悲惨な自分の老後など見えてくるのに

 ああ 生きることとはなにかと苦しみ続けて 

 暮らしのなんたるかをつかみ切れずに

 ずいぶん長いこと歩き続けてきた我が連れ合いと

 一緒に生きて40年あまりが経つ

 だから野晒しの自分を想って 

 いや自分たちのことを想ってだ

 その日までは生き抜くと どこか穏やかな心で

 心を決めている今日この頃

 実はその日を少しでも心地よく迎えるために

 若いころから 色々つまらない準備をしてきてはいたのだけれど・・

 身辺整理などは 常にやってきたように思う

 死んでいく準備を日々やっていく

 そんなの当たり前のことだ

 だからこそ 今日をどう生きるのかがある

 そういえば思い出したが

 安倍首相が雪害で多くの被災者が出ていたときに

 食べていたてんぷらは20000円を超えていたという

 秋田の老女が ほぼその額で一月を暮らしているのか

 この国の権力者にとって 北の国の老女の暮らしなど

 高級てんぷらほどにも 興味がないのかもしれない