夏休み三日目  やがて終了

あつい 並はずれた暑さで息苦しい
ついさっきまで、応永30年(1423)の
奥書をもつ『三道』を引用しながら
論文を書いていた。
今から590年前の本だ。
世阿弥が書いて二男元能におくったもので
能の台本作りについて書かれている。
そんな仕事をしながら、
現代の日本について考えていた。
能役者が、自作の台本を作り、
それを上演して、高い評価を得ようと日々精進する様を
読み進むにつれて、当時の文化の元気度が思われた。