今日は一人
膝には猫がいて 静か
耳がジーンとするような静けさ
時々 猫が毛づくろい
それでも 音はなく
私の膝で 柔らかな感触が動くだけ
４月も末だというのに 肌寒い
自然の異変かなと『方丈記』の一節が浮かんだりする
息子は時給６８０円の勤め先の３日目の研修
夫は一人暮らしの８６歳の老母の元へ
そういえば 昨夜までの職場は
あいわからず悲喜こもごもの生徒たちの群れ
その中にいて 生きることが
あつく あつく ふくれあがる
私など なんにもしてないけれど
でも やっぱり私はいた方がいい
だいじょうぶだから
生きてくよ
そばにいるからね・・・
じわっと たぶん そんなこと思いながら
夜の９時半過ぎまで 学校にいた
