また一年が始まる・・・

また 一年が始まる 

芽吹きの季節になった

今日は桜がきれいだった

山の上に車を止めて 一人車中で桜を見た

遅めの昼食をとるので ひとりパンをかじる

そのとき いろんなことが脳裏をかすめた

そういえば 車の中で 一人で食事をして

よくこんなふうにして 寂しさをかみしめたっけ

この島では どこにいっても

無心になって 楽しむことができない

自分のことを思う

どうしても いろいろ苦しんだ思い出が蘇って

ちょうど その場所に来ては

泣いていたことなんかを思い出す

わたしは 根が暗いのかもしれない

ともかくまた じんわりと一年が始まる

もう いいかげんに

何かが 無条件に好転してもいい

そうして 思い切り働いて 

思い切り喜び 

思い切り満たされて死んでいきたい

なにかこう ずっと昔から 

そんなことばかり願ってきたみたいだ

この季節は 心の中が 本当に不安定になる