今夜は二コマの授業
一つはある学年で説話『十訓抄』
もう一つは別の学年で井原西鶴の『日本永代蔵』
授業をやっていると
若い人に聞かせているつもりが
自分があらためて読んでしまう
だからなかなかこの仕事から
足を洗えないのかもしれない
何より自分がおもしろいのだ
自分が読者になり自分が色々考える
だから「面白いからよんでみよう」と
誘いかけているようなものだ
夜間高校に勤めて三年目に入る
年相応にいろんな経験もし
それが私を作ってはきたが
私の人生の経験が
生徒と一緒に勉強することで見つめ直せたり
そこから 文字面の奥深い意味が
ほんの少しずつでも
見えるようになったかなという実感は
やっぱり嬉しい
生きていてよかったという一瞬なのだ