空は晴れているけれども・・・

 台所のテーブルで、こうして綴る。

 室温は10度少し、手足が冷える。

 今日の出勤はいつもより早い。

 朝食もとったし、あとは身支度をして、時間が来たら

 出かけるだけだ。

 今日は内示の日だという。

 正規雇用の職員たちは、期待と不安で心躍らせているようだ。

 これはいわゆる「除目」というやつ。

 朝廷が、そこに勤めるものの人事権を発動して

 彼らに、あちらこちらに勤務地を決め、統治の仕組みをリセットさせるものだ。

 正規雇用として生きてこなかった私は、除目の及ぶ範囲ではなかった。

 そういう選択をして生きたことに、特別後悔はないが、

 差別をされる側の状況を、身をもって体験してきた。

 その意味で、私は常に「革命」の当事者になれるかと思っている。

 見て見ぬふりをしながら、無感動な言辞を吐く人々と、

 一線を画していると思っている。

 さて、そろそろ、身支度にかかろうか。

 せめてもの救いは、本日は晴天なり。