くったくったなのだけれど・・・

 時間が愛おしい。

 朝5時に起きて、仕事場へ行き

 熊本までのバスが出発したのが午前6時半。

 それから、熊本でひととおりの日程をこなして

 学校帰着が午後6時。

 やっと家族の元へ帰って、ホッとして夕食をいただく。

 献立は、蕎麦とポテトフライ。

 美味しかった。こたえられない美味しさだった。

 こうやって、人生の一刻一刻が過ぎてゆくが、

 その記憶は、心に刻まれて、一つの快感となって、

 私の命をつないでいく。

 そういえば、これまでだって私の命は

 くりかえされた、こうした記憶の刻印によって

 つないできたものだったではないか。