「おさん」を朗読します・・・・。

 今夜は朗読会があるから よかったら来てくださいって

 なんとなく遠慮がちになって 言えずじまいなことが多い

 去年の12月から始めて7月は東京へ行ったので休んだけれども

 月一回続けてきた いまや定例朗読会

 何にもない町で 夜になったら 真っ暗になってしまう町で

 月一回 朗読会をやっている店があるっていうのも

 いいんじゃないかしらって そんな風に思って続けてきた

 太宰治超短編をやる

 『女生徒』という文庫の中にある小品

 なかなかいい 気にいっている

 さて 今夜 それを読もう

 大人たちが それを聞きながら眠ってしまって構わない

 そんなふうに 朗読会がやれたら

 私も 心軽く 楽しくやれると思うから

 結構明るい作品 ・・・

 女の悲劇が 女のしなやかさを育て

 ああ どっかわかるなって 思ってしまう私がいる