一人の青年によせて・・・・・

 朝 起き上がる時 泣いていた自分に気がついた

 君のことを想っていたからだと思う 

 もう いいから もう いい加減に 

 君に幸せが訪れてほしい

 君はもう 数え切れないほど苦しんできたのだから

 それがすべて 糧になって 

 君の幸せがもうすぐそこだって思っているのに

 まだかな 神様は私をじらしているのかな

 近ごろ 特に穏やかな顔になって

 ふがいない自分の日常に 

 じっと耐えているような静かなほほ笑みを浮かべたりする

 仕事がなくて 私の背にかかる荷物を

 一緒にもてないことを 申し訳なさそうに

 甘いジュースを 買ってきたよっていったりする

 豊かな感性を持ちながら

 豊かな能力を持ちながら

 いろんなことに失敗しながら

 一つの失敗が 次の失敗を誘発して

 君は 今日まで歩いてきたね

 でも 友達もいなくて淋しかっただろうけれど

 私は いつも一緒だった

 君の傷は 私の傷のようにちくちくと痛かった

 「半端な僕」などと いわなくてもいい

 君のような人間が 人間として歩けなくては変だと

 そう思いながら 何もできない私だから

 こんな君への思いを綴った 呟きが書けるのだと思う

 ともかく君の幸せを待っているから

 もう 君に幸せが来ても いいに決まっているから

 君の ささやかな幸せの日まで

 私は 心静かに待っているから

 その日を 君を想っている人たちと一緒に

 待とう そして 祈ろう