備忘録・その一(2021・4・4・日曜日)

 

 なかなか良い名前が思いつかない。

「備忘録」なんて、何とも固くて、つまらない名前だと、よくわかっている。

 もし、これはいいと思う名前を付けられたら、

私の日々の記録を、今日も、明日も、その次の日もという具合に、

心楽しく充実して、書き続けることができるだろうと思っている。

 けれど、どうしても、今すぐには、よい名前が見つからないのだったら、

「備忘録」は、仮の名前ということにしておこうとも思っている。

 今日は、友人を介して30キロの米を、いっぺんに買うことができた日だった。

その友人とは、自宅から車で40キロほどの苓北町で,

待ち合わせて、お米を受け取った。

雨模様だった上に、米が重いことで、

友人に、何もかも頼ってはいけないと思ったこともあって、

Kにも一緒に行ってもらった。

その一方で、Kに同行してもらったのは、

久しぶりにKと一緒にドライブをしたいと思ったからでもある。

苓北町までは、海沿いの道を走る。

目の前は空と海。天気が悪くても、視界が開けている中を車で走るというのは、

心が晴れ晴れしてくる。

まして私は、Kに車の運転を任せ、
助手席で、なんの不安もなく、安心して座っているだけなのである。

それにしても、車内空間というのは、

つくづく二人だけの世界だなと、あらためて気づかされる。

ずっと若い頃、やはり、Kと二人でドライブをした時の、

懐かしい記憶が思い起こされた。

Kと一緒に暮らし始めたのは一九七三年二月二十五日。

あの日から、数えきれないほどのことを乗り越えて、

ずいぶん永い時間が流れたなと思う。

 

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