相変わらず、頭の中が、ぐるぐる不安定なので、
文学作品を手にとろうとして、
たまたま、我が家の書棚に「椎名麟三」を見つけました。
名前は知っていても、作品を読んだことがなかったように思います。
『猫背の散歩』という、一番短そうなのを読みました。
何とも心惹かれて、「人と作品」を開いてみました。
ますます、興味がわいてきました。
戦前、共産党員だったこと。
ニーチェに傾倒していたこと。
その後、キリスト教徒になったこと。
愛とか、自由とか、真理とか、
若い頃、私が、真剣に追求してきたものが、
椎名麟三の人生の根本にありました。
そうだ、ドストエフスキーへの傾斜が、
文学活動への扉を開いたともありました。
ああ、読み直したいと思いました。
本棚を、色々さがしてみます。
ドストエフスキーの『悪霊』です。
それを最初に見つけようと思います。